色打掛は結婚式にも着用できる!費用の相場や人気色・お色直しの意味まで解説
「結婚式を挙げるときに色打掛を着ても大丈夫かな?」
「色打掛の費用相場はどれぐらい?」
「結婚式以外で色打掛を着用する方法はある?」
このような疑問をかかえていないでしょうか。
せっかく結婚式をするのだから、着物を着てみたい!と考える花嫁は少なくありません。昨今は和婚に注目が集まっており、色打掛や白無垢を婚礼衣装として選ぶ人が増えています。しかし、色打掛を着用する方法や費用が気になってなかなか決心できない、という人もいるのではないでしょうか。
この記事では、色打掛を結婚式で着用する方法について、以下の内容を解説します。
- 結婚式で色打掛を着用するときの費用相場
- 色打掛の髪型や人気色
- 結婚式以外で色打掛を着用する方法
色打掛は、花嫁をより美しく・あでやかに見せてくれる日本の伝統的な婚礼衣装のひとつです。ぜひ最後まで読んで、結婚式での色打掛の着用を検討してみてください。
色打掛は結婚式でも着用できる
色打掛は、白無垢と同様に格式の高い和装として位置付けられています。そのため、白無垢と同じように結婚式(挙式)でも着用できます。
色打掛を着用する場合、結婚式のスタイルは大きく以下の3つです。
- 神前式
- 仏前式
- 人前式
色打掛は、神前式や仏前式など、日本の伝統的な挙式スタイルでよく着用されています。 また、結婚式だけでなく披露宴でもよく着用されている衣装です。カラフルに彩られ花嫁をあでやかに見せてくれる色打掛は、ゲストが楽しみにしている花嫁姿のひとつです。年配のゲストにも注目されることでしょう。
結婚式で色打掛や白無垢を着用する意味
色打掛は「お色直し」として着用されてきた歴史がある衣装です。白無垢から色打掛に着替えることを「お色直し」と呼び、婚家の人になったことを表していました。そのため、結婚式で白無垢を着用し、その後色打掛へとお色直しをするのが、本来の着用の仕方です。
昔は結婚式が数日にわたって開催されていたため、結婚後3日間は白無垢を着用し、4日目に色打掛を着用する習慣がありました。それが簡略化されて、披露宴の途中で衣装を変えることをお色直しと呼ぶようになったのです。
お色直しは日本だけの習慣で、外国では行われていません。日本の伝統的な風習のひとつとして受け継がれています。
色打掛で結婚式をするときの費用の相場
色打掛で結婚式を挙げるときの費用を具体的に見ていきましょう。挙式・披露宴・衣装代の3つにわけて、それぞれ解説していきます。(参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2023)
1. 挙式料の相場
色打掛で挙式をおこなう場合、挙式スタイルは大きく以下の3つになります。それぞれの相場は、以下の通りです。
挙式スタイル | 費用の相場 |
神前式 | 10〜20万円 |
仏前式 | 10〜25万円 |
人前式 | 10〜15万円 |
挙式料は、挙式スタイルや会場・規模などで変わります。また、その後披露宴をおこなうかにも左右されるため、あくまで目安です。首都圏は地方よりもやや高くなる傾向にあります。
2. 披露宴の相場
色打掛は、披露宴でも着用できます。披露宴だけの平均費用は290万円程度で、挙式と披露宴(ウエディングパーティ)を合わせた費用は約330万円です。
披露宴の費用相場は、会場の規模や招待客の人数のほか、料理や引き出物の価格、飾りつけの内容などで大きく変わります。一般的に、レストランなどを借り切っておこなうカジュアルなウエディングパーティの場合はやや費用が安くなる傾向です。一方、ホテルや結婚式会場など結婚式場でおこなう披露宴は費用がやや高めです。
3. 衣装代の相場
結婚式で色打掛を着用するときの費用相場は、約30〜50万円程度です。着用する色打掛の種類によって変化し、衣装代以外に着付け料やヘアメイク料が必要になります。
婚礼衣装はレンタルが多く、中でも色打掛は購入すると高額になりやすいことからレンタルを利用する人がほとんどです。結婚式や披露宴をおこなうときは、衣装代も含めたパックプランを利用する人が多くなっています。
色打掛で結婚式を挙げるときの3つの髪型
色打掛で結婚式を挙げる場合、合わせる髪型は大きく以下の3つです。
- 日本髪
- 新日本髪
- 洋髪
順にみていきましょう。
1. 日本髪
日本髪は、日本女性の伝統的な髪型のことで、花嫁には「文金高島田」が人気です。文金高島田は髷(まげ)の位置が高く華やかに見えるのが特徴で、江戸時代までは武家のお姫様にしか許されなかった特別な髪型です。
現代で文金高島田にする場合は、かつらを利用することがほとんどですが、中には地毛を使ったり半かつらにしたりする人もいます。かんざしや笄(こうがい)、角隠しを合わせた伝統的な姿は、色打掛姿をより魅力的に見せてくれます。
2. 新日本髪
新日本髪は、日本髪を現代風にアレンジしたものです。日本髪のように決まった型がないため、自由にアレンジを楽しめるのが特徴で、ドレスなどにお色直しをするときに洋髪に変えやすくなっています。
日本の伝統的な花嫁姿を崩すことなく、自分らしさも表現できるので人気の高い髪型です。新日本髪なら「角隠し」が使えるので、日本の伝統的な花嫁姿も披露できます。
3. 洋髪
色打掛には日本髪や新日本髪といった伝統的な髪型だけでなく、洋髪を合わせてモダンに仕上げる花嫁も増えています。日本髪や新日本髪の場合、ドレスに合わせて洋髪に変えるのに少し時間がかかるため、披露宴で中座の時間をできるだけ短くしたいときやお色直しの回数が多い人に向いています。
洋髪なら、現代的なアレンジもたくさん楽しめるので、個性的なヘアスタイルを披露することもできます。伝統的な花嫁姿を自分なりにアレンジしたい、おしゃれに着こなしたいという人におすすめです。
色打掛の人気色5選
結婚式で人気の色打掛の色を見ていきましょう。
1. 赤・ピンク
情熱的な赤は、色打掛の定番で根強い人気のある色です。花嫁のかわいらしさが光るピンクも人気で、よく選ばれています。
「白紫裂取菊花紋」は、ピンクに古典柄を合わせて上品にまとめたおしゃれな色打掛です。菊や七宝などの吉祥文様が大胆に描かれ、個性的な色使いでシックにまとめられています。かわいらしさだけでなく大人っぽさが際立つ、華やかな色打掛です。
赤い色打掛については「色打掛の赤にはどんな意味がある?人気の理由や合わせる髪色や髪飾り・ネイルまで紹介」でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2. 黒
黒は、何色にも染まらないという結婚後の花嫁の強い気持ちを表した色とされており、古くから結婚式で使われてきた色の1つです。古来から格調の高い色としても知られており、シックで落ち着いた色打掛を好む花嫁に人気です。
「金彩格天鳳凰」は、黒がメインの色打掛の中でも、金糸をふんだんに使いゴージャスに仕上げた1枚。格天井文様と鳳凰を大胆にあしらい、重厚感のある仕上がりになっています。気品あふれるさまは、晴れの日にピッタリ。特別感漂う、とても豪華な色打掛です。
黒い色打掛については「黒い色打掛や柄の意味を解説!髪型やおしゃれに着こなす3つのポイントとは」でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
3. パープル
高貴さや優雅さが際立つ紫は、日本で昔から高貴な色とされてきました。藤色のような淡い紫もあれば、深紫のような濃い紫まで、さまざまな顔を見せてくれる魅力的な色です。
「慶寿」は、花嫁の幸せを願ってあしらわれた吉祥文様の1つ「宝尽くし」をちりばめたおめでたい色打掛。レトロな雰囲気もありながら、どこか現代風で洗練されたイメージが漂う、ほかの花嫁と差がつく1枚です。
4. 水色
大人かわいい色打掛なら、水色も人気です。「サムシングブルー」が叶うだけでなく軽やかさや涼やかさが美しい水色は、暑さが気になる季節の結婚式にもおすすめです。
「牡丹づくし」は、淡いブルーの生地にあしらわれたカラフルな花々がとても美しく、花嫁の可愛らしさを引き立てる1枚。大きな牡丹の花が上品に描かれ、花嫁を艶やかに彩ります。
水色の色打掛については「結婚式には水色の色打掛を選ぼう!色の意味やレンタルOR購入の割合も解説」でも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
5. ゴールド・黄
ゴールドは、ほとんどの色打掛に取り入れられている定番の色です。豪華絢爛な色打掛には欠かせない色で、ゴールドや黄色を基調にした色打掛も大変人気です。光が当たったときにゴールドに見える黄色も人気があり、結婚式や披露宴をパッと明るく華やかにしてくれます。
「矢羽根花手まり」は、輝くような黄色の生地に菊などの花々が描かれ、落ち着いた印象ながら華やかで上品さが漂う色打掛です。手毬は女性らしさを表した吉祥文様の1つで、子の幸せを願う親の気持ちが込められています。輝かしい色打掛は、結婚式にも披露宴にもピッタリです。
ゴールドや黄色の色打掛については「金色の色打掛11選!高級感と華やかさで結婚式を豪華に彩ろう」や「黄色の色打掛にはどんな柄がある?意味や選ぶポイント・人気色も合わせて紹介」でも解説しています。ぜひ参考にしてください。
色打掛を結婚式以外で着用する方法3つ
色打掛は、結婚式以外でも以下の3つの方法で披露できます。
- 披露宴で着用する
- 前撮り・後撮りする
- フォトウエディングで写真を撮る
詳しく説明していきます。
1. 披露宴で着用する
結婚式はウエディングドレスで教会式にしたい場合や、白無垢を着用したい場合は、色打掛を披露宴で着用するのがおすすめです。華やかな色打掛は披露宴の雰囲気にもピッタリ。ゲストにも華やかな花嫁姿を見てもらえます。
挙式で色打掛以外の衣装を選べるので、披露宴ではお色直しの予定がない場合でもドレスと色打掛や白無垢と色打掛という組み合わせで着用できます。ドレスも着物も両方着用したい、どちらの花嫁姿もゲストに見て欲しいという人におすすめの方法です。
2. 前撮り・後撮りをする
結婚式ではウエディングドレスやカラードレスなど洋でまとめる場合や、挙式では白無垢を着用し、披露宴では上でイングドレスを着用する場合は、前撮りや後撮りがおすすめです。 結婚式当日とは別の日に余裕を持って撮影できるので、納得のいく花嫁姿を残せます。
時間に追われることなくゆっくりと撮影できたり、好きなロケーションにこだわれたりするので、せっかくの色打掛姿を美しく残したいという人にピッタリ。前撮りや後撮りなら費用を抑えながら、さまざまな花嫁衣装を着用できるでしょう。
3. フォトウエディングで写真を撮る
挙式や披露宴の予定はないけれども色打掛を着てみたい!という場合は、フォトウエディングがおすすめです。フォトウエディングとは、色打掛など花嫁姿で写真撮影をおこなうもので、結婚式をしているかのような写真を残すこともできます。時間や予算が十分になくても結婚式の写真が残せるので、昨今注目されている方法です。
両親や子どもと撮影したり、思い出の場所で撮影したりできるので、特別な思い出になります。自分たちの事情に合わせて行えるので、ゲストのことを気にせず好きなスタイルで撮影できるのも魅力と言えるでしょう。
色打掛は結婚式や披露宴で着用できる!華やかな花嫁姿を披露しよう
色打掛は、結婚式だけでなく披露宴などでも着用できる華やかな婚礼衣装です。日本の伝統衣装の1つで、和婚に憧れる人や着物も着てみたいという人にピッタリ。普段とは違う艶やかで美しい花嫁姿を、親族やゲストに見てもらえるでしょう。
色打掛選びで迷ったら、ザ・キモノショップにご来店ください。色打掛など婚礼衣装を多数取り揃えており、小物も合わせてコーディネートできます。特別な日にふさわしい、色とりどりの衣装をご用意しておりますので、きっとお気に入りの一枚が見つかります。ぜひ気軽にご来店の上、試着してみてください。