結婚式では和装と洋装の両方の衣装を楽しめる!違いや費用・注意点まで徹底解説
「結婚式で和装と洋装、両方着てみたい!」
「費用はどれぐらいかかるのかな?」
「和装と洋装の違いや注意点を知りたい」
このように考えていませんか?
せっかく結婚式を挙げるのだから、ウエディングドレスだけでなく和装での日本らしい花嫁姿も披露したいと考える花嫁は少なくありません。しかし、費用や時間などが気になって、両方着るのは難しいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、結婚式で和装と洋装の両方を楽しみたいと考えている人に向けて、以下の内容を解説します。
- 結婚式の衣装と特徴
- 和装と洋装の違い
- どちらも着用する時のメリット・デメリット
実際に着用している割合や注意点についても解説するので、結婚式の衣装を決める前にぜひ参考にしてください。
結婚式で着用できる和装の衣装と特徴
和装は、日本の伝統的な衣装です。結婚式での花嫁の和装は、大きく以下の3つに分かれます。
- 白無垢
- 色打掛
- 引振袖
詳しく見ていきましょう。
1. 白無垢
白無垢は、室町時代から着用されている日本の伝統的な婚礼衣装です。もっとも格式の高い和装と位置付けられており「婚家(嫁ぎ先)の色に染まる」という意味が込められています。
衣装のすべてを白で統一しているのが特徴で、綿帽子や角隠しを合わせます。綿帽子は白無垢にしか合わせられない特別なアイテムで、白無垢に綿帽子姿は日本の代表的な花嫁姿です。
2. 色打掛
色打掛は、白無垢と違って鮮やかな色や柄が使われている着物で、日本の伝統的な婚礼衣装の1つです。白無垢と同様に格式の高い衣装とされており、神前式などでも着用できます。
色打掛は、白無垢の後に着用することで「婚家の色に染まった」という意味が込められています。豪華な刺繍や柄が特徴で、花嫁を色鮮やかに美しく包み、日本らしさの中にも個性が出せる衣装です。
3. 引振袖
引振袖は、振袖の中でも最も格式が高い本振袖(大振袖)と呼ばれる袖の長い着物を、おはしょり(丈の調整)をせずに裾を引いて着用するものです。花嫁だけが着用できる衣装で、白無垢や色打掛よりも動きやすいのが特徴です。
裾部分には、白無垢や色打掛とおなじようにふき綿が入れられており、女性らしさが際立ちます。白無垢や色打掛と異なり、帯の美しさが楽しめるのが魅力で、コーディネートを楽しめる衣装です。
結婚式で着用できる洋装の衣装と特徴
結婚式では、洋装のドレス姿も人気です。ドレスは大きく以下の2つに分けられます。
- ウエディングドレス
- カラードレス
詳しく見ていきましょう。
1. ウエディングドレス
ウエディングドレスは、花嫁が着用する純白のドレスのことで、西洋が起源の衣装です。日本では1981年のチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚をきっかけに大流行し、現代では花嫁衣装に欠かせないものとなりました。
純白のドレスには「あなたの色に染まります」という意味が、ベールは「魔除け」グローブは「無垢」など、白無垢と同様にさまざまな意味が込められている衣装です。
2. カラードレス
カラードレスとは、ウエディングドレスとは違い、色の入ったカラフルなドレスのことです。お色直しなどに使われ、花嫁の個性を表したりおしゃれを楽しんだりできます。
純白のウエディングドレスからカラードレスにお色直しすることで、婚家の人に染まりましたという意味を表す衣装です。カラードレスは種類やデザインも豊富なため、ドレスで自分らしさも表現できるでしょう。
結婚式で和装と洋装を着用したときの違いを3つの観点で解説
結婚式で和装と洋装を着用したときの違いを見ていきましょう。ポイントは、3つあります。
- 挙式スタイル
- 費用
- お色直しの時間
詳しく見ていきましょう。
1. 挙式スタイル
結婚式では、下の表のように衣装によって選べる挙式スタイルが変わります。
衣装の種類 | 挙式スタイル |
和装 | 神前式、仏前式、人前式 |
洋装 | 教会式、人前式 |
和装でも洋装でも問題なく挙げられるのは人前式のみとなっており、挙式スタイルに合わせて衣装を選ぶ、もしくは衣装に合わせて挙式スタイルを決めることがほとんどです。
格式の高い神社や仏閣などで本格的な挙式をおこなう場合は、あらかじめ衣装が決められている場合もあります。衣装と挙式スタイルのどちらを優先するかで、自然と着用する衣装が決まるでしょう。
2. 費用
結婚式の衣装はレンタルされることが多く、衣装代の平均は約50万円程度です。お色直しの回数や衣装の種類で金額が変わるため、和装か洋装かで異なるというよりは、当日着用する衣装の枚数・種類で決まると言えるでしょう。
例えば、ブランドの最新衣装をレンタルまたは購入した場合など、枚数が少なくても高額になる場合があります。和装の場合はもともとの着物の値段が高額なことも多く、種類によってはレンタルでも高額になるケースも少なくありません。
一般的に和装は20〜30万円、洋装は25〜30万円が衣装代の目安です。ほかにも着付けや小物代、持ち込み料なども必要になるので予算に合わせて衣装の種類や枚数を検討していくとよいでしょう。
詳しくは「結婚式の衣装代の総額を徹底解説!誰が払うかや節約方法・注意点も詳しく説明」で解説しています。ぜひ参考にしてください。
3.お色直しの時間
和装と洋装で注意しておきたいのが、お色直しにかかる時間です。一般的に、和装から洋装へは比較的簡単にお色直しできますが、洋装から和装への場合は、やや時間がかかります。
時間が限られている披露宴では、ゲストを長時間待たせないためにも中座する時間は短い方がよいとされており、お色直しの時間が気になる場合は衣装の順番にも注目すべきでしょう。
挙式と披露宴の間の時間を上手に使うと、お色直しの回数や時間を節約できます。詳しくは「披露宴で和装するときの注意点やお色直しの時間・費用を徹底解説!」で解説しているのでぜひ参考にしてください。
結婚式で和装と洋装の両方を着用する割合は13%
実際に結婚式で和装と洋装の両方を着用しているカップルの割合は、実際のところどれぐらいでしょうか。ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると、結婚式での着用割合は以下の通りとなっています。
洋装のみ | 79.3% |
和装のみ | 3.1% |
両方 | 13.1% |
結婚式での衣装は、8割近くのカップルがウエディングドレスやカラードレスなどの、洋装のみを選択しています。和装のみのカップルは少数です。
しかし、両方着用する新郎新婦も1割以上います。一見少ないようにも見えますが、予算や披露宴の時間に十分な余裕があるなら、和装と洋装の両方を楽しんでも問題ないと言えるでしょう。
結婚式で和装と洋装のどっちも取り入れる方法とメリット・デメリット
結婚式で和装と洋装のどちらも取り入れる方法と、メリットやデメリットを見ていきましょう。着用する方法は大きく2つに分けられます。
- 挙式と披露宴で洋装と和装を分ける
- 披露宴で和装と洋装の両方を着用する
順に見ていきましょう。
1.挙式と披露宴で和装と洋装を分ける
結婚式と披露宴で洋装と和装を分けた場合は、お色直しの時間をそれほど気にしなくていいのが大きなメリットです。挙式と披露宴の間は比較的時間があるので、お色直しがゆっくりできます。時間のかかる洋装から和装へのお色直しも気兼ねなくできるでしょう。
デメリットは、結婚式での和装姿や洋装姿を披露宴に出席してくれるゲストに見せられないことです。例えば挙式は和装、披露宴で洋装を選択した場合、和装姿は挙式に参加してくれた親族などしか見られません。親族だけでなくゲストにも和洋どちらの花嫁姿も見て欲しいと考えるなら、工夫が必要となるでしょう。
2.披露宴で和装と洋装の両方を着用する
披露宴で洋装と和装の両方を着用した場合は、ゲストにどちらの花嫁姿も見てもらえるのが大きなメリットです。デメリットは、お色直しの時間が気になる点で、披露宴の時間によっては衣装の順番や髪型などが思い通りにならない場合も考えられます。
挙式は親族だけの場合や披露宴でお色直しの時間を十分取れそうな場合は、どちらも着用して問題ないでしょう。衣装の順番などを工夫すれば、お色直しの時間も短縮できます。ゲストも花嫁の美しい洋装姿と艶やかな和装姿のどちらも楽しめて、華やかな時間が過ごせるでしょう。
結婚式で和装と洋装の両方を着られない場合は別撮りを活用しよう
結婚式で和装と洋装の両方を着用するのが難しい場合は、前撮りや後撮りの活用がおすすめです。別撮りすれば、結婚式で着用できなかった衣装も写真に残せるだけでなく、撮影に十分な時間をかけられるため、満足のできる1枚を記念に残せます。
前撮りなら、当日のヘアメイクのリハーサルも兼ねておこなえるのもメリットと言えるでしょう。早めに撮影しておけば、当日パネルなどで披露宴の入り口などに飾ることで、ゲストにも見てもらえます。
逆に後撮りの場合は、日程などに余裕が持てるだけでなく、結婚式で気になった点を修正した上で写真を撮れるため、満足のいく婚礼写真が残せます。 どうしても着用したい衣装がある場合は、別撮りを上手に使ってみてください。
結婚式で和装と洋装のどちらも取り入れるときの注意点
結婚式で和装と洋装のどちらも取り入れる時は、以下の3つに注意しましょう。
- 優先順位を決める
- 衣装の順番に気をつける
- 後悔しない選択をする
1つずつ説明していきます。
1. 優先順位を決める
結婚式では、衣装によって大きな違いが出ます。挙式や披露宴は、和装するか洋装するかで雰囲気が変わり、できることにも差が生まれるため、優先順位を決めるとよいでしょう。例えば、厳かな格式高い神社での神前式に憧れているなら、結婚式は和装になります。続く披露宴は和装から洋装にお色直しするか、もしくは洋装から洋装へのお色直しがスムーズでしょう。
一方、お色直しはできるだけしたくない、アットホームな雰囲気でゲストと近い距離で挙式や披露宴がしたいなら、人前式でお色直しなしの披露宴という選択もあります。結婚式で着用できない衣装は、前撮りや後撮りを活用するのがおすすめです。優先順位を決めると衣装を決めやすくなるので、どのような結婚式にしたいのかをじっくり考えてみましょう。
2. 衣装の順番に気をつける
和装と洋装の両方を着用する場合は、お色直しの順番に注意しましょう。披露宴でお色直しをする場合は、中座時間に気を配りゲストを退屈させないようにするのがおすすめです。お色直しのパターンは複数あるため、演出や時間などを考えながら着用の順番を決めるとよいでしょう。
衣装の順番は、挙式の時間や季節などによっても左右されます。どの衣装を着用するかが決まったら、お色直しの時間などを考えながら着用の順番を検討してみましょう。
3. 後悔しない選択をする
結婚式は一生に一度のことですから、後悔しない選択をすることも大切です。終わってから「和装も着ておけばよかった」「お色直しを諦めなければよかった」などと後悔しないように、好きな衣装を選んでみましょう。
予算や時間などが許す限り、花嫁の理想を追求してよいものです。少しのオーバーなら、工夫次第でカバーできることも少なくありません。新郎やプランナー、家族などと相談しながら、納得のいく衣装を選んでみてください。
結婚式では和装と洋装の両方を着用してもOK!納得のいく衣装を選ぼう
結婚式では、和装と洋装の両方を着用できます。挙式と披露宴で衣装を分ける方法もあれば、披露宴で和装から洋装へとお色直しする方法もあるため、着用したい衣装や予算、シーンなどを考慮しながら選んでみてください。
結婚式当日に両方を着用できない場合は、前撮りや後撮りを活用するのがおすすめです。費用を抑えつつ和装も洋装も楽しめるので、後悔のない結婚式にできるでしょう。
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