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結婚式で男性が和装をするときのタイミングや種類・費用を徹底解説!必要な小物も紹介

結婚式で男性が和装をするときのタイミングや種類・費用を徹底解説!必要な小物も紹介

「結婚式で男性はどんな和装をすればいいの?」
「結婚式で新郎が和装するときの髪型は?」
「男性の和装のレンタル費用の相場はどれぐらい?」
このように考えていませんか?

女性が白無垢や色打掛を着用する場合、男性の衣装も和装で揃えるのが一般的です。しかし、どんな種類があるのか、レンタル費用はいくらかかるのかなど、心配になりますよね。

そこでこの記事では、結婚式での男性の和装について、以下の内容を解説します。

  • 男性が和装するタイミングや種類
  • 和装するときのポイント
  • 必要な小物

晴れの日の新郎の衣装の選び方がわかり、新婦に合わせた婚礼衣装を用意できるようになるので、ぜひ最後までお読みください。

男性が和装をする2つのタイミング

結婚式で男性が和装をするタイミングは、以下の2つです。

  • 結婚式
  • 披露宴

詳しく見ていきましょう。

結婚式

結婚式のスタイルによって、新婦とともに新郎も和装になります。和装で挙げる結婚式のスタイルは、以下の3つです。

  • 神前式
  • 仏前式
  • 人前式

神前式や仏前式では、新郎新婦ともに正装が基本です。人前式は決まったスタイルがないため和装・洋装のどちらも選べますが、新婦が和装する場合は、男性も合わせて和装で揃えるとよいでしょう。

披露宴

披露宴で新婦が和装にお色直しするときは、男性も合わせて和装へと着替えます。例えば新婦が披露宴で色打掛を着るなら、新郎もそれに合わせて和装します。

基本的には、新郎新婦の衣装は揃えることがほとんどです。新婦が和装なら新郎も和装、新婦が洋装なら新婦も洋装です。しかし、挙式以外は比較的自由で、前撮りなど写真撮影を行うときや披露宴は、衣装の組み合わせが揃っていないこともあります。

例えば、スーツ姿の新郎に、和装をした新婦を合わせるというパターンです。2人のイメージに合わせてあえて新婦の和装に男性の洋装(タキシード姿)を合わせるケースもあります。

結婚式で男性が和装をするときの種類

結婚式での男性の和装は、女性と違いそれほど種類は多くありません。大きく以下の2つのパターンに分けられます。

  • 黒5つ紋付羽織袴
  • 色紋付羽織袴

特徴などを見ていきましょう。

黒5つ紋付羽織袴(くろいつつもんつきはおりはかま)

紋付き羽織袴は、男性の和装の代表的な衣装のことです。中でも黒5つ紋付羽織袴は、男性の第一礼装もしくは正装として選ばれる衣装で、最も格式が高い着物です。

「家紋」が入っているのが特徴で、正装として着用する5つ紋付羽織袴は、5か所(背中、両袖、両胸)に染め抜き紋が入ります。
上は黒羽二重の五つ紋付の着物と羽織、下は袴、足は白足袋に草履姿が基本で、襦袢(じゅばん)の半衿(はんえり)、羽織紐、足袋、雪駄の鼻緒を全て白色で揃えるのが正式とされています。

色紋付き羽織袴

色紋付羽織袴は、黒ではないカジュアルな色の紋付羽織袴のことを指します。白や青、グレーなど、花嫁の和装にあわせてさまざまな色の紋付羽織袴を着用できます。

色紋付羽織袴は、和装の中でもカジュアルとされる着物です。家紋は1〜3つのことが多く、5つ紋の正装に対し、染め抜き紋が少ないことから準礼装と言われる衣装です。

新郎が和装をするときの5つのポイント

新郎が和装をするときのポイントは、以下の5つです。

  1. 衣装の格を夫婦で合わせる
  2. 着用シーンに合わせる
  3. 体に合ったものを着用する
  4. 姿勢に気をつける
  5. 髪や眉のお手入れを行う

順に見ていきましょう。

1. 衣装の格を夫婦で合わせる

新郎新婦が和装をする場合は、衣装の格を夫婦で同等にするのが基本です

例えば、花嫁が格式の高い衣装を着用するときは、新郎も合わせて黒5つ紋付羽織袴を着用します。花嫁が洋風を取り入れた和装をする場合は、色紋付を合わせると良いでしょう。

2. 着用シーンに合わせる

新郎新婦の和装は、着用シーンに合わせたものを選ぶことも大切です。神前式や仏前式など、正装が求められる格式の高い場所での衣装は、新郎新婦も正装を着用します。

特に神前式での和装は、花嫁の衣装は白無垢と綿帽子という最も格式の高い衣装が求められることがあります。新郎もこれに伴い、黒5つ紋付羽織袴を着用し、夫婦で格式を揃えた衣装を着用します。

色紋付羽織袴は、紋の数が1〜3つと少なく、5つ紋付羽織袴よりも格が下がる衣装で、着物の中ではカジュアルな装いです。そのため、神前式や仏前式に着用するには向いていないとされるため、気をつけましょう。

3. 体に合ったものを着用する

新郎が和装をかっこよく着こなすためには、体に合ったサイズの羽織や袴を着用することが大切です。小さすぎても大きすぎても不恰好に見えてしまい、晴れの日が台無しになってしまいます。

特に羽織のサイズや袴の丈、裄丈の3つに注意し、体に合ったものを着用するようにしましょう。

4. 姿勢に気をつける

新婦の和装に合わせて男性もスマートな和装姿を披露するためには、姿勢が重要です。普段から着物を着慣れていない人は、特に姿勢が悪くなりがちなので、意識して姿勢を正しておくと良いでしょう。

和装は立ち振る舞いや所作が美しくないと、だらしない印象になります。背筋を伸ばし、胸をはって立ちましょう。着崩れをふせぐためにも、大股で歩いたり手を上げる動作はできるだけ控えます。特に写真撮影のときは、立ち方や目線の位置などを気をつけると良いでしょう。

5. 髪や眉のお手入れを行う

新郎も、結婚式に備えて髪の毛や眉のお手入れを行っておくと、見栄えがよくなります。髭を整え、髪も清潔感のある髪型にしましょう。髪の毛を染める場合は、新婦と並んだ時のバランスも考慮し、派手になりすぎないようにすると好印象です。

また、意外と見落としがちなのが眉です。シェービングしておくだけで、見た時の印象が異なります。結婚式前には、男性も顔の手入れにサロンなどに通う方もいます。気になる人は利用してみるのも良いでしょう。

新郎が和装をするときのレンタル費用の相場は約10万円

新郎が和装するときのレンタル費用の相場は、10万円前後です。加えて、足袋やステテコなど、小物などの購入費用が5,000円前後かかります。また着付け費用は別途必要で、1.5万円〜が相場です。洋装の場合とそれほど大きく差はありませんが、和装・洋装のどちらも着用する場合は、それぞれレンタル費用が必要です。

レンタル方法は大きく2つあります。

  • 会場や式場、提携店でレンタル
  • レンタルしたものを持ち込む

自分で手配したものを持ち込む場合は、持ち込み料が必要になることもあります。新婦と一緒に衣装合わせを行い、レンタルも同時に行うことも多いので、事前に話し合っておくと良いでしょう。

ザ・キモノショップでは、新婦用の白無垢や色打掛に加えて、新郎用の紋付袴も取り揃えています。着付&必要な全ての小物付きで、セットで8万円~と相場よりもリーズナブルにご利用いただけるため、ぜひ利用をご検討ください。

結婚式で男性の和装に合わせる4つの小物

結婚式で新郎が和装するときに必要になる小物は、以下の4つです。

  1. 羽織紐
  2. 履き物
  3. 足袋
  4. 扇子

1つずつ見ていきましょう。

1.  羽織紐

羽織紐とは、羽織の胸元が開くのを防止するための紐のことです。いろいろなタイプのものがありますが、紋付羽織袴に合わせるときは、白色で、大ぶりの房付のものを選びます。

色付紋付羽織袴に合わせる羽織紐は、白でなくても構いません。羽織袴とのコーディネートを楽しめるアイテムです。

2.履き物

和装に合わせる履き物は、草履が基本です。結婚式では白い鼻緒の草履を着用します。サイズの合ったものを着用し、花嫁との身長差が気になる場合は高めのものを選ぶと良いでしょう。

3. 足袋

正装用の足袋は、白いものを着用します。足袋は肌に触れるため、レンタルではなく自分で用意するケースが多いです。サイズの合ったものを用意しましょう。

4. 扇子

白扇(はくせん)という白い扇子を持ちます。刀の代わりに身を守るという意味があり、座って挨拶をするときは前に置き結界を示し、これより先には入らないという意思表示になります。

扇子は開いて仰ぐために持つものではありません。右手に持つ、もしくは角帯と着物の間に挟んで置きます。開いて使うとマナー違反になるので注意しましょう。

着付けの時に必要な5つの小物

紋付羽織袴を着付けてもらうときに、事前に用意しておく小物は以下の5つです。

  1. 和装用肌着
  2. 半衿
  3. 襦袢
  4. 裾よけ
  5. 補正用タオル

1つずつ説明していきます。

1. 和装用肌着

着物は素肌にそのまま着用できないため、和装用の肌着を用意しましょう。肌着は自分で用意することがほとんどです。和装専用の肌着がありますが、普段使っているもので代用できます。

普段使っているもので代用する場合は、丸首やU首の白い肌着と、ステテコを用意しましょう。Tシャツは襟から見えてしまうため、お勧めしません。市販されている肌着を購入すると、セットになっており便利です。

2. 半衿(はんえり)

半衿は、首周りの汚れ防止や装飾用の意味があります。肌につけるものなので、レンタルではなく自分で用意することがほとんどです。

正装の場合は白を、色付紋付羽織袴の場合は色がついたものも合わせられます。正装以外はおしゃれを楽しめる部分なので、羽織袴に合わせてコーディネートを楽しむのもよいでしょう。

3. 襦袢(じゅばん)

襦袢は肌襦袢、半襦袢、長襦袢の3種類ありますが、肌襦袢は肌着のことを、長襦袢は着物の下に着る着物のことを指します。半襦袢は肌襦袢と長襦袢の丈が短いもののことです。長襦袢も肌に触れるため、自分で用意もしくは、用意されたものを買取りする形になることが多いです。

襦袢は、着物に汗や汚れが直接つくのを防ぐ役割があり、着物をキレイに着こなすためのサポートの役目も果たしています。

4. 裾よけ(ステテコ)

裾避けは、半襦袢と組み合わせて長襦袢がわりに使うものです。男性の場合、ステテコで代用できます。

裾よけも、肌に直接当たるため自分で用意することがほとんどです。太ももなど足回りの汗を吸い取ってくれ、歩くのを楽にする働きがあります。

5. 補正用タオル

着物を着ている姿をより美しく見せるために、男性も補正を行います。着物はお腹がやや出ているほうがよいとされているため、痩せている場合は特にお腹周りに補正用タオルを使用することが多いです。

補正用ベスト等もありますが、多くはタオルが使用されます。普通サイズのタオルで補正できることがほとんどですが、かなり痩せ型の男性の場合は、バスタオルを使用することもあります。事前に確認しておくと良いでしょう。

結婚式での男性の和装は新婦に格を合わせよう!足袋など小物の準備も忘れずに

結婚式で男装が和装する場合は、新婦の衣装に合わせて5つ紋付羽織袴などを着用した正装姿がほとんどです。披露宴や前撮りなどの写真撮影では、色つき羽織袴などややカジュアルな和服姿も披露できます。

普段着物を着用する人でなければ、衣装はレンタルすると良いでしょう。和装用の肌着など、事前に準備が必要な小物もあるので、着付けをお願いする人に確認しておきましょう。

新郎新婦の和装は、ザ・キモノショップでも取り扱っております。新郎の色付羽織袴もいろんなカラーがありますので、ぜひ一度試着をご検討ください。