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白無垢の種類は6つ!選び方やおしゃれに着こなすポイントを解説

白無垢の種類は6つ!選び方やおしゃれに着こなすポイントを解説

「白無垢ってどんな種類があるの?」
「おしゃれに着こなすには?」
「どこで手配すればいいのだろう?」
と悩んでいませんか?

結婚式には憧れの白無垢を着たいと考えている方は多いでしょう。白一色の白無垢ですが、実は色味や柄などの違いにより、印象が大きく変わります。

たくさんある白無垢の中から、自分に合う最高の1着を選びたいですよね。

今回は、結婚式に白無垢を着たい方に向けて以下の内容を解説します。

  • 白無垢の種類
  • おしゃれに着こなすための身だしなみ
  • 手配する方法

ぜひ参考にして、自分だけの1着を見つけてみてください。

【選び方も解説】白無垢の種類は6つに分けられる

白無垢の種類は、以下6つの項目でそれぞれいくつかの種類があります。

  1. 生地
  2. 柄・デザイン
  3. 織り方
  4. ふき
  5. 技法

組み合わせを変えれば、何通りもの白無垢を楽しめます。どのような種類があるのか見てみましょう。

1.生地

白無垢は、生地の違いで色味や手触りが異なります。よく使われているおもな生地は以下の3つです。

  • 正絹(しょうけん):天然の絹でクリーム色より。手触りがなめらかで光沢があり、着崩れしにくい
  • 交織(こうしょく):縦糸に正絹、横糸に化繊を使って織られた生地。正絹の上質さを感じつつ、価格を抑えられる。
  • 化繊(かせん):化学繊維で真っ白な色合い。正絹に比べると硬い質感でシワができやすい

実際に着てみると、肌触りがまったく違うのがわかるでしょう。長時間着用するなら、シワになりにくい正絹や交織がおすすめです。

2.色

「白」といっても、色味の違いがあります。代表的な色合いは、以下の3つです。

  • 純白:やや青みがかった白。化繊で作られたものは純白になる
  • オフホワイト:純白よりもやわらかい、陶器のような色。正絹や交織に多い
  • アイボリー:やや黄みがかった白。正絹や交織に多い

ちょっとした違いですが、肌をきれいに見せてくれる色は人によって異なります。どれが自分に合うのかを知るには、色味が違う白無垢をすべて試着してみるといいでしょう。

3.柄・デザイン

白無垢の柄には「吉祥文」と呼ばれる文様があしらわれているものがあります。代表的な吉祥文の種類と意味を見てみましょう。

  • :夫婦仲のいい鳥で、生涯添い遂げることから白無垢の柄によく使われる。亀や松竹梅などの柄と組み合わせて描かれることもある
  • 鳳凰(ほうおう):別名不死鳥と言われる鳳凰は、平安時代から人気があったとされている。桐の木に住んで竹の実を食べる様子を描いた「桐竹鳳凰文」が代表的
  • :菊文は日本では皇室の紋章にも使われている。古くから愛される花であり、吉祥文様として季節を問わず用いられる
  • :日本を代表する花。春に花が咲くので、新しい門出にふさわしい。着用時期は春に限らずどの季節でも可能

吉祥文は、伝統的でおめでたい柄がほとんどです。しかし、最近では個性的でおしゃれなデザインも増えています。

柄の意味を考えつつ、好みのデザインの白無垢を選んでみてください。

4.織り方

白無垢の生地は、織り方により質感が変わります。代表的な織り方には以下の3つが挙げられます。

  • 緞子(どんす):光沢があり高級感のある見た目。重厚感がある
  • 綸子(りんず):撚りのない糸を使った生地で、肌触りがなめらか。伊達衿や長襦袢なども綸子が用いられているケースが多い
  • 縮緬(ちりめん):撚りの強い生糸を緯糸(よこいと)に用いているため、凸凹があるのが特徴。白無垢に使われることが少ない

重厚感があると豪華な印象、なめらかだと清楚な印象など、織り方の違いで印象が異なります。理想とするイメージに合うものを選ぶといいでしょう。

5.ふき

「ふき」は表から裏地が見えるように仕立てられた裾の部分のことです。綿を入れて着崩れを防ぐ役割を果たします。

白無垢の場合は白いふきを選ぶことが多いですが、色や柄が入ったものをアクセントに入れるのも人気です。

特に「赤ふき」は、紅白のコントラストが美しく、顔色も明るく見せてくれます。「魔力に打ち勝ち、災いを防ぐ」という意味が込められており、新たな生活への門出にふさわしいでしょう。

6.技法

白無垢は、職人がそれぞれの技法を用いて作られています。技法により柄の見え方や着たときの印象が変わるため、白無垢を選ぶ際にはチェックしたいポイントです。

有名な技法をいくつか紹介します。

  • 箔押し・箔置き:金や銀などの金属をたたいて紙のように薄く延ばした「箔」を用いて、立体的に柄を表現する技法
  • 横振り刺繍:生地に直接柄を起こす技法で、振袖やスカジャンなどに用いられている
  • 相良刺繍:生地の裏から糸を引き出して結び玉を作り、玉を連ねて模様を描く技法
  • 金駒・銀駒刺繍:刺繍針に通せない太い金糸・銀糸を駒(こま、糸巻き)に巻きつけ、下絵に沿って転がして紋様をつくり出す技法
  • 唐織:刺繍をほどこしたような独特の立体感と重厚感が出る技法

そのほかにも多数の技法があります。職人さんが丹精込めて作った白無垢なので、細かいところも見比べてみるといいでしょう。

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白無垢をおしゃれに着こなす身だしなみの種類

ヘアスタイルや小物などの選び方により、白無垢をより引き立たせることができます。選択肢が豊富なので、個性を出しやすいでしょう。

ここでは、白無垢をおしゃれに着こなすのに欠かせない5つの項目を紹介します。

  1. ヘアスタイル
  2. ヘッドドレス
  3. メイク
  4. 肌着
  5. 飾り小物

それぞれ詳しく見てみましょう。

1.ヘアスタイル

白無垢にはかつらを被るという印象を持っている方も多いでしょう。しかし、選べるヘアスタイルは複数あります。

白無垢でよく用いられるヘアスタイルは、以下の3種類です。

  • 文金高島田(ぶんきんたかしまだ):頭の上の方で髷(まげ)を結い、いくつものかんざしで飾るヘアスタイル
  • 新日本髪:伝統的な日本髪をベースに今風のアレンジしたもの、髪飾りをお花にしたり、髪を結う高さを変えたりする
  • 洋髪:ドレスに合わせるようなヘアスタイル、シニヨン・巻き髪など

挙式の際は、角隠し(頭を覆うように巻く白い布)や綿帽子(袋状になった白い帽子のようなもの)を被るのが一般的です。

角隠しは文金高島田や新日本髪を合わせますが、綿帽子は和髪、洋髪問わずどちらでも着用できます。

2.ヘッドドレス

髪飾りにヘッドドレスを着用する方も増えています。大きなリボンや花などさまざまなデザインがあり、髪の長さを問わず和髪にも洋髪にも合わせられます。

個性を出しやすく、選んだヘッドドレスにより白無垢の印象も変わってくるでしょう。

3.メイク

白無垢を着用するときのメイクは「水化粧」をするのが一般的です。水化粧とは、水で溶かしたおしろいを刷毛で塗り、透明感のある印象に仕上げるものです。

しかし、白無垢に似合う分、披露宴で洋装をする場合はメイクをし直さなければなりません。そのため、最近ではメイクを直さなくても済むようにナチュラルなメイクを選ぶ方も増えています。

どちらもそれぞれ違った良さがあるので、ご自身の好みに合わせて選んでみてください。

4.肌着

白無垢の下には、肌着を着用します。それぞれの役割は以下のとおりです。

  • 肌襦袢(はだじゅばん):和装の下に着る肌着のことで、皮脂や汗などから着物を守る
  • 長襦袢:肌襦袢と同様に着物が汚れないように守る役割がある。衿から見えるため、白無垢や色打掛の色に合わせるのが基本
  • 裾除け:肌襦袢とセットで着用する下半身用の下着。肌襦袢とセットになっているワンピースタイプもある
  • 掛下(かけした):白打掛下に着る着物で、白が基本だが色が入っているものを選ぶケースも増えている

長襦袢や掛下は、白無垢の下に着るものですが差し色としての役割も果たします。色が入っていると、白一色に比べて引き締まった印象を与えます。

5.飾り小物

白無垢を着用する際は、飾り小物を合わせます。通常は白を選びますが、カラフルな小物を合わせておしゃれさを演出するのもいいでしょう。

よく用いられる飾り小物をいくつか紹介します。

  • 筥迫(はこせこ):化粧道具や懐紙などを入れていた入れ物
  • 懐剣(かいけん):護身用の短剣で、花嫁を災いから守るとされ帯に差し込む
  • 末広(すえひろ):扇子のこと、手に持ったり帯に差し込んだりする
  • 帯揚げ(おびあげ):帯の形が崩れないように支えるもので、装飾品の役割も果たす
  • 帯締め(おびじめ):帯の上から締める装飾品

白無垢は、おしゃれに着こなす方法がたくさんあります。どこにアクセントを入れたら美しく見えるのか、いろいろ試してご自身に合うスタイルを選んでみてください。

白無垢を手配する2つの方法

白無垢を着用する場合、手配する方法はおもに2つです。

  1. レンタル
  2. 購入・オーダーメイド

それぞれの違いを見てみましょう。

1.レンタル

白無垢を手配する花嫁の多くは、レンタルを選ぶ傾向にあります。式場や提携するサロン、外部の衣装サロンなどで借りられます。

価格の目安は、式場や式場の提携サロンから借りる場合は1着30~50万円程度です。外部の衣装サロンなら、8~10万円程度で借りられるケースが多いようです。

ただし、外部から借りる場合は式場への持ち込み料が10万円ほどかかるので、費用を抑えたい方は注意しましょう。

ザ・キモノショップでは、小物付きのお得なセットプランを用意しています。価格を抑えておしゃれな白無垢を着用したい方は、ぜひご利用ください。

2.購入・オーダーメイド

白無垢はレンタルする方がほとんどです。しかし、自分の好みのデザインを1から作りたいという方は、オーダーメイドも選択肢の1つです。

購入する場合「1度きりの着用でもったいない」と思うかもしれませんが、お子さまのお宮参りの初着としてリメイクできます。2代にわたって着用したい方におすすめです。

自分だけの白無垢を着たい方は、購入も検討してみるといいでしょう。金額を抑えるなら、中古ショップで探すのも1つの手です。

白無垢をレンタルするなら「ザ・キモノショップ」がおすすめ

白無垢は白一色の着物ですが、織り方や色、デザインなど種類が豊富です。また、ヘアスタイルや小物などでさまざまなアレンジが可能です。

どんなスタイルが合うのか、着用したり合わせたりして自分が一番きれいに見える組み合わせを選んでみてください。

ザ・キモノショップでは、白無垢や色打掛などさまざまな和装がレンタルできます。正統派や斬新なデザインなどラインナップが豊富で、お手頃な価格でレンタルできます。

どんな和装があるか見てみたい方は、ぜひお近くの店舗へお問い合わせください。