CONTENTS お役立ち情報

【保存版】白無垢の意味や由来とは?結婚式の5つのスタイルや小物・髪型まで徹底解説

【保存版】白無垢の意味や由来とは?結婚式の5つのスタイルや小物・髪型まで徹底解説

「結婚式は和装をしてみたいけど、白無垢ってどんな衣装?」
「白無垢を着るなら、髪型はどうすればいい?」
「チャペルで式を挙げるけど白無垢も着てみたい!方法はあるかな?」

このようなお悩みを抱えていませんか?

日本の伝統衣装である白無垢を着て挙げる結婚式は、格式の高い衣装と厳かな雰囲気が人気です。

この記事では、白無垢について以下の内容を詳しく解説していきます。

  • 白無垢の基礎知識
  • 白無垢の小物や髪型
  • レンタル方法

白無垢の歴史や小物などに込められた意味についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

白無垢とは?意味や由来を解説

白無垢は、和装の中で最も格式の高い婚礼衣装です。

日本では室町時代から結婚式の衣装として使われており、世代を問わず人気があります。

白無垢には、邪気を払い婚家に染まる、新しく生まれ変わるという意味が込められており、結婚という新たなスタートに相応しい衣装です。

花嫁のあこがれの衣装や古式ゆかしいスタイルとして、現在も多くの女性が白無垢に袖を通し、結婚式を挙げています。

白無垢で挙げる結婚式のスタイル5選

白無垢で挙げる結婚式のスタイルは、大きく次の5つに分けられます。

  1. 神前式
  2. 仏前式
  3. 人前式
  4. フォトウェディング
  5. 前撮り・後撮り

順に見ていきましょう。

1. 神前式

神前式は、神社や結婚式の神殿などで、神道にのっとり行われる挙式です。日本の伝統的な挙式スタイルで、和装で行われます。

雅楽の音色の中、厳かな雰囲気の中で執り行われるのが特徴で、参進の儀(さんしんのぎ)や三々九度(さんさんくど)など神前式にしかない儀式がたくさんあります。

日本で最初に神前式を挙げたのは、明治33年の大正天皇の結婚式と言われており、白無垢で挙げる結婚式として最もスタンダードな挙式スタイルです。

2. 仏前式

仏前式は、お寺など仏様やご先祖様の前で行われる、日本古来の挙式です。

神前式と同じく、日本らしい厳かな雰囲気の中で執り行われます。
仏様や親族に見守られ、来世までの結びつきを誓います。

「生まれ変わってもまた同じ相手と結ばれる」という仏教の教えに基づいた式が挙げられる、日本らしい挙式スタイルです。

3. 人前式

人前式は、列席者の前で結婚を誓い参列者に証人となってもらう、現代的な挙式スタイルです。

宗教などにとらわれず自由に行えるのが特徴で、会場や衣装、儀式の内容を自分たちで組み立てます。

神前式や仏前式のような堅苦しい式は苦手だけれど、伝統衣装に身を包んで式を挙げたいという人にピッタリで、多く選ばれている挙式スタイルです。

白無垢での人前式を執り行う人も多く、あこがれの衣装で自由な和婚が叶います。

4. フォトウェディング

フォトウェディングは、挙式や披露宴などをせず、写真のみを撮影するスタイルで、フォト婚とも呼ばれます。

白無垢やウエディングドレスを着用して記念写真を残すだけで、とてもリーズナブルに行えるのが特徴です。

挙式の代わりにスタジオや好きなロケーションで撮影のみを行い、結婚の証を記録に残します。

さまざまな事情で挙式や披露宴を行わないカップルや、洋装だけでなく和装での写真も残したい、という人に選ばれており、人気のスタイルです。

5. 前撮り・後撮り

前撮りや後撮りは、挙式の前後に白無垢などを着用し、写真を撮影するものです。

フォトウェディングと似ていますが、挙式や披露宴を執り行う点が異なっており、写真だけを別撮りします。

厳密には結婚式のスタイルではないですが、式や披露宴では着ない衣装での撮影や、好きなロケーションでゆっくり撮影できるなど、メリットが多数。

挙式や披露宴当日は時間に追われやすく、満足できる写真が撮れないことも多いため、最高の瞬間を残しておきたい人におすすめのスタイルです。

 白無垢の種類

結婚式で着用する白無垢には、さまざまな種類があります。選ぶときのポイントになるのは、以下の5つです。

  1. 生地
  2. 織り
  3. ふき

1つずつ詳しく見ていきましょう。

1. 色

白無垢に色の種類があるというと驚かれるかもしれませんが、「純白」「オフホワイト」「アイボリー」の大きく3つの色に分けられます。

「純白」はやや青みを帯びている白で、肌の色が白い方に似合います。黒髪が映えやすいのも特徴です。

一方、陶器のような「オフホワイト」は、純白に比べるとやや優しい感じに仕上がります。日本人の肌に合いやすい色です。

「アイボリー」はやや黄みがかっているのが特徴で、肌が明るく見えます。

それぞれの色合いで印象が変わるため、実際に着用してみて自分に似合うものを選ぶと良いでしょう。

2. 生地

白無垢の生地は、「正絹」「交織」「化繊(化学繊維)」の3種で、肌触りや色味が異なります。

 絹100%で織られた「正絹」は、高品質な白無垢に用いられ、少し黄みがかっているのが特徴です。

一方「化繊」で織られた白無垢は真っ白な色が特徴で、正絹に比べると手触り等が落ちますが、安価で購入できます。

「交織」は縦糸を正絹で、横糸を化繊で織った、両者の良さを活かした生地です。上質さと値段の手ごろさを兼ね備えています。

3. 織り

白無垢の織り方は「緞子(どんす)」「綸子(りんず)」「縮緬(ちりめん)」「錦織(にしきおり)」などが一般的です。

厚地で光沢感がある「緞子(どんす)」は、高級織物に使われる折り方で、品のある白無垢に仕上がります。

「綸子(りんず)」は、光沢感と滑らかさが特徴で、肌触りを重視する人におすすめです。

白無垢にはあまり使われない「縮緬(ちりめん)」はねじりの強い糸で織られており、凹凸やしなやかさがあります。

「錦織(にしきおり)」の白無垢は、刺繍のように浮き上がらせた模様が特徴。重量感や豪華さのある白無垢に採用されています。

4. 柄

白無垢には吉兆文様と言われる柄が採用されています。柄にはそれぞれ異なる意味が込められているため、模様で白無垢を選ぶのも1つの方法です。

主な柄と意味は次の通りです。

鳳凰 夫婦間で争いが起こらないようにとの意味。平和の象徴。
不老不死や無病息災を願う
新しい門出
松竹梅 長寿延命や子孫繁栄
椿 幸福や繁栄、悪霊を払う
長寿

吉兆文様は、複数採用されていることも多く、柄の入り方で白無垢の雰囲気が変わります。

好きな柄や雰囲気で選ぶのも、白無垢を楽しむポイントです。

5. ふき

ふきとは、白無垢のすその部分のことで、綿が入っており、重みで着崩れを防ぐ役割があります。

裏地が表からも見えるように仕上げられており、白以外の色が使われることもあります。中でも、赤ふきの白無垢は人気が高いです。

赤ふきの白無垢には災いを防ぐという意味があり、気高さや美しさがより際立ちます。

おめでたい紅白色であることや、顔色がよく見えるのも、人気の理由のひとつです。

以上が白無垢のデザインのポイントです。

より詳しく確認したい方は、ザ・キモノショップの公式サイトをご覧ください。白無垢や色打掛など、多様な着物の写真をご用意しています。

白無垢を着るときに欠かせない小物10選

白無垢を着用するときに使われる小物にも、さまざまな意味が込められています。

主な小物は次の10個です。

  1. 綿帽子
  2. 角隠し
  3. 帯締め
  4. 帯揚げ
  5. 抱え帯
  6. 半襟
  7. 伊達襟
  8. 懐剣
  9. 末広
  10. 筥迫

1つずつ確認していきましょう。

1. 綿帽子(わたぼうし)

綿帽子は、白い袋状のかぶり物です。

文金高島田(ぶんきんたかしまだ)と呼ばれる日本的な髪型の上にかぶり、白無垢のときにしか使わない特別なアイテムです。

挙式が終わるまで、新郎以外から新婦の顔を見られないように着用するという意味が込められています。

2. 角隠し(つのかくし)

角隠しは、頭を覆う形でかぶる、帯状の白い布のことです。

色打掛など白無垢以外にも使える小物で、角を隠して夫に従順になりますという意味があります。

白無垢で綿帽子を、色打掛で角隠しを着用することが多く、和装に欠かせないアイテムです。

3. 帯締め(おびじめ)

帯締めは、帯の中心を締めるための紐のことです。

通常の着物を着用するときにも使われる小物で、白無垢では「丸ぐけ」と呼ばれる帯締めを使用します。

永遠に続く幸せという意味が込められており、中に綿が入ったふっくらしたものを用います。

4. 帯揚げ(おびあげ)

帯揚げは、帯を巻いた上の部分に飾る布のことです。

子宝に恵まれますようにという意味が込められており、真っ白なものを使います。

5. 抱え帯(かかえおび)

抱え帯は、帯の下に添える平らな紐のことです。

和装時の動きを楽にするための役割がありましたが、白無垢では装飾品として扱われています。

帯の下に巻くため外からは見えませんが、「自由」をあらわしていると言われています。

6. 半襟(はんえり)

半襟は、長襦袢につける襟のことです。 

汗や汚れがつくのを防止する役目があり、顔に近いことから装飾品としての役割もあります。

基本的には白を用いますが、柄や刺繍があるものもよく使われます。

7. 伊達襟(だてえり)

伊達襟は重ね襟とも呼ばれ、喜びが幾重にも重なるようにとの意味が込められています。

何枚も着ているように見せるためのもので、白無垢は掛下の襟に着用します。

8. 懐剣(かいけん)

懐剣は、護身用の短剣で白無垢の帯の間に挿すものです。

魔除けや自分の身を自分で守れるようにとの意味が込められており、武家の女性が護身用に身につけたのが始まりと言われています。

現在は本物ではなく、飾り物の懐剣を帯の左側に挿します。

9. 末広(すえひろ)

末広は、懐剣と同じように帯の間に挟む扇子です。 

末広がりでおめでたいという意味があり縁起の良い小物ですが、形式的なもので閉じておくのがマナーです。

10. 筥迫(はこせこ)

筥迫は、江戸時代の化粧ポーチです。

鏡やおしろい、紅筆などを入れるもので、現代では装飾品として胸元のアクセントになっています。

夫への親愛の気持ちが込められており、身だしなみを整えいつまでも美しくあるために持つとされています。

白無垢の髪型3選

白無垢を着用するときの髪型は、主に以下の3つです。

  1. 日本髪
  2. 新日本髪
  3. 洋髪

それぞれの違いや特徴を見ていきましょう。

1. 日本髪

日本髪は、和装の伝統的な髪形のことです。

文金高島田など江戸時代の未婚女性の髪形で花嫁の髪形とされています。

全かつらや半かつら、地毛結いがあり、綿帽子、角隠しどちらでも使える髪型です。

2. 新日本髪

新日本髪は、日本髪を現代風にアレンジした髪型のことです。

髪型によっては角隠しが難しい時もありますが、基本的には綿帽子・角隠しどちらでも使えます。

日本髪が苦手な人でもチャレンジしやすく、アレンジで個性も出せるため、人気の髪型です。

3. 洋髪

洋髪は、おしゃれにこだわりたい花嫁さんに人気の髪型です。

角隠しは着用できませんが、綿帽子はかぶれるため、白無垢でもアレンジを豊富に楽しめます。

ただし、神社によっては洋髪NGのところもあるので、神前式のときには注意が必要です。

白無垢を結婚式で着る方法3選

結婚式で白無垢を着る方法は、以下の3つです。

  1. 購入
  2. 式場や提携店舗でレンタル
  3. 提携外の店舗でレンタル

詳しく見ていきましょう。

1. 購入

白無垢は、オーダーメイドで購入できます。

レンタルより高額になりますが、家紋を刺繍するなどこだわりの白無垢を着られるため、購入する人も多いです。

ただし、制作に数ヶ月かかる場合が多く、場合によっては挙式までに間に合わないこともあります。

前撮りなどをする場合は特に、スケジュールをよく確認し早めにオーダーしましょう。

2. 式場や提携店舗でレンタル

白無垢を式場や提携している店舗でレンタルすることも可能です。

オーダーメイドに比べ費用を抑えられるのが特徴で、手触りを確認したり試着したりして選べるのも大きなメリットです。

しかし、場合によっては種類や柄が限られてしまうこともあるため、自分の好みやこだわりを追求できないこともあります。

3. 提携外の店舗でレンタル

提携外の店舗で白無垢をレンタルして式場に持ち込む方法です。

式場よりもバリエーションが豊富なので、自分の好みの白無垢をレンタルでき、さらに費用も抑えられます。費用を抑えつつ、じっくりとデザインを選びたい方におすすめです。

例えばザ・キモノショップなら、白無垢だけでなく色打掛も一緒にレンタルできるため、挙式に必要な衣装を一度に揃えられます。

実際に店舗で手触りや着用した感じを確かめられるため、じっくりお気に入りの1点を選びたい人にピッタリです。ぜひ来店をご検討ください。

白無垢は日本の伝統的な婚礼衣装!ネイルや髪飾りでアレンジも楽しもう

白無垢は、花嫁の美しさを際立たせ「幸せに」との思いがたくさん込められた、日本の伝統的な婚礼衣装です。

厳かな雰囲気の中で着用するイメージも大きいですが、現代風な式にも合い、個性豊かな髪型やアレンジも楽しめます。

ネイルや髪飾りなどの組み合わせも楽しめるので、あなただけの白無垢姿を披露できるでしょう。

ザ・キモノショップなら、こだわりの白無垢をリーズナブルな価格で楽しめます。色打掛も豊富にご用意しているため、前撮りやお色直しの衣装も同時にレンタルできます。

おしゃれな小物も豊富にそろえておりますので、ぜひ一度ご覧ください。