花嫁衣装での作法・立ち居振る舞いのポイントをご紹介

立ち居振る舞いのポイント
いつもよりゆっくりと、小さめの動きで。
それが、美しい和装花嫁のポイントです。
1.基本の立ち方
二人が並ぶ姿は、「八の字」をイメージしましょう二人で並んで立つときは、お互いに内側の肩を引いて少しだけ重なるように。新郎は新婦よりも半歩後ろに立つと、新婦を守っているような優しい印象になります。
新婦
片足を少し後ろに引き、前に出ている足の方に重心をかけます。指の付け根あたりに体重をかけるイメージで。
新郎
足を肩幅に広げ、やや仁王立ちくらいで堂々と。少し胸を張り、手は軽く握りましょう。(親指は隠さないように。)
2.基本の歩き方
新婦
①褄の持ち方
左右の褄を重ねて右手で持ち、左手を添えます。このとき、右手は人差し指から小指の4本で下から支えるようにし、親指でしっかりときものをはさみます。親指はからだにつけ、指の付け根が見えないようにすると上品です。
②足運び
足を前に出すときは、円を描くようなイメージで。歩幅は小さめにし、前に出す足のかかとが先に出した足のつま先部分と重なるくらいの小ささが美しいです。両膝をくっつけるように少し内股にすると歩きやすくなります。
③草履
指の付け根までしっかり鼻緒に入れます。少しキツイくらいがちょうどいいサイズです。音を立てないように、ゆっくりとしとやかに歩きましょう。
④目線
少しだけあごをひき、3メートル先の地面を見る感じで伏し目がちに。新郎と二人で歩くときは、新郎の背中の紋の下あたりに目線を置くと、首筋が伸びて美しい姿勢になります。
3.小物の持ち方
新婦
末広 :右手でかなめを持ち、左手は末広の先に下から添えます。左手を右手より少し下げて、おへその位置で持つと上品な雰囲気になります
新郎
白扇 :右手で持ち、からだの内側に先端を向けます。
人差し指でかなめを軽く支え、親指で上からおさえるように。白扇であたまをおさえるなど、軽い扱いをすると品を欠いてしまうので要注意。
4.座り方
新婦
イスには浅く腰かけましょう。深く腰かけると帯がくいこんで苦しくなります。
浅くすわることで、自然と背筋も伸びて美しい姿勢に。
座っているときも気を抜かず、どこから見ても凛としたたたずまいを意識しましょう。
新郎
つま先を八の字に開き、下腹部に力を入れて背筋を伸ばします。立っているときも座っているときも、足は閉じないように。
凛々しくいるためのポイントです。
5.挨拶の仕方
新婦
腰から30度くらいに折り、笑顔でご挨拶を。深々と頭を下げているとお出迎えやお見送りに長く時間がかかってしまったり、髪が崩れてしまったりします。また、親しい間柄の方に対してであっても、首だけをチョコンとかしげる挨拶は控えたいもの。 どんなときも、やわらかく美しい動作で花嫁の輝きを保ちましょう。
新郎
白扇を右手に持ち、先を左手のてのひらで受けます。
背筋を伸ばしたまま、腰から折ってゆったりと挨拶すると風格が出ます。